研究課題/領域番号 |
15530542
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
杉本 均 京都大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (50211983)
|
研究分担者 |
深堀 聡子 東京大学, 社会科学研究所, 助手 (40361638)
南部 広孝 長崎大学, アドミッションセンター, 講師 (70301306)
江原 武一 京都大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00012568)
鈴木 俊之 京都大学, 大学院・教育学研究科, 助手
|
キーワード | 才能児 / 才能教育 / 英才教育 / Gifted Education / エンリッチメント / アクセラレーション / 分離カリキュラム / 自己発展学習 |
研究概要 |
1.理論的フレームワーク 本年度は科研第一年目として、才能教育や分離カリキュラムについての基本的な情報や比較の基礎となるフレームワークの設定を中心に検討を行った。才能児の教育についての理論研究、各国における実践状況、政策文書や統計記録を国内外の教育機関、研究所や図書館などで収拾することにより、各国においてどのような理念・形態・識別・選抜・評価が行われており、それらがどのようなパターンに分類可能であるかについて全体像を把握するように努めた。 2.現地訪問調査 各分担国・地域の状況についての具体的情報の収拾のため、可能であれば本科研やその他の資金による出張を利用して、現地を訪問し、教育実践の観察および教員・生徒・政策担当者へのインタビューなどを行った。本科研の設定する分担国・地域のなかでは、15年8月に本科研の海外出張費を利用して、2名がアジアの才能教育において革新的な取り組みを行っている韓国を訪れ、釜山の科学英才高校に2日間の実地調査およびインタビューを行ったほか、ソウルの才能教育研究所・ソウル大学などにおいて資料収集を行った。 また本科研以外の資金により分担者の一部は、15年7月と16年3月にシンガポールの才能教育実践学校を訪問、また15年11月と16年3月にインドの恵まれない地域出身の子どものための無償才能教育学校(中等教育)を訪問し、教員や生徒とのインタビューを行った。そのほか中国の高等教育における早期才能教育についての調査も行われた。 3.研究打ち合わせ会議 本科研の調査における分担者の連絡と情報交換を目的として、京都大学において15年7月15日と16年1月31日に全参加者による研究打ち合わせ会議を開催した。第一回においては研究が比較的進展しているアメリカ中等学校における才能教育の実施状況と、シンガポール政府による才能児教育プログラムについての調査報告が行われた。また第二回においては科研出張調査の成果を含めて韓国における才能児英才学校の状況、中国における高等教育機関内の少年クラスについての現状の報告が行われた。そして今後の研究計画と全体的方向性についての討議が行われた。(約800字)
|