研究課題/領域番号 |
15530542
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
杉本 均 京都大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (50211983)
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研究分担者 |
江原 武一 京都大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00012568)
南部 広孝 長崎大学, アドミッションセンター, 講師 (70301306)
深堀 聡子 京都女子大学, 短期大学部, 講師 (40361638)
金子 勉 京都大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (40263743)
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キーワード | 才能児 / 才能教育 / 英才教育 / Gifted Education / エンリッチメント / アクセラレーション / 習熟度別編成 / 飛び級 |
研究概要 |
1.各国の才能教育の位置づけと類型 第一年度に研究を行った才能教育の理論的背景とフレームワークに基づいて、研究分担者が各国の才能教育の状況について理論的背景、実践形態、カリキュラム開発の特徴について位置づける作業を行った。そしてそれらの成果に基づいて、各国に見られる共通性と特殊性、そしてその背景として考えられる政治、経済、社会的要因について統合的な比較分析を行った。その結果、才能教育を推進する世界的原動力として、(1)公平性・補障性、(2)教育コスト、(3)非エリート性、(4)主流性(メインストリーム)が検出された。 2.現地調査と実証的分析 各研究班において、それぞれの才能教育の実践について、現地調査と実証的な実態分析が行われた。第二年度は現地調査としては英国、台湾への訪問調査を行い、才能教育の実践校、政策担当局、地域才能教育センター、高等教育協力校などの訪問、担当者へのインタビューを行った。またアメリカの才能教育については、国立教育統計センターによるNLS追跡調査の分析から、ミドルスクールの才能教育参加率などの解析、才能教育推進団体の全米調査による各州の才能教育の実践特性についての実証的分析を行った。 3.研究打ち合わせ会議と講演会 本科研の分担者および協力者の相互情報交換、および外部の専門家の情報提供の場として、9月に研究打ち合わせ会議を開催し、個々の情報の交換と全体的な動向の把握のための討論を行った。またアメリカの才能教育についての心理学的な専門家を招いて、その最新の動向と将来的展望についての特別講演会を実施した。 4.日本の才能教育への示唆 これらの全般的情報の収集と議論の過程から、現在日本において計画されている才能教育の状況と、それが将来的に受け入れられてゆく可能性と問題点について、国際的動向の分析が示唆する点についてまとめを行った。(約780字)
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