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2003 年度 実績報告書

多民族社会における多民族共生教育と民族教育の整合性に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 15530545
研究機関九州大学

研究代表者

竹熊 尚夫  九州大学, 人間環境学研究院, 助教授 (10264003)

キーワード多民族社会 / 多民族共生教育 / 民族教育 / マレーシア / 中華系学校 / 華文独立中学 / 多文化教育 / 民族共生
研究概要

本年度は3カ年の研究・調査の初年度にあたり、以下の研究を行った。
(1)マレーシアの現地調査と文献資料の収集:調査は多民族混合が典型的な3都市で、主として中華系民族の華文独立中学であり、他に中華系教育団体や大学等での研究者、教育担当者へのインタビュー・資料収集を行った。主な研究活動状況は以下の通りである。
(1)クアラルンプールでは政府系と民族系の学校が併存している学校を訪問しその共生の理念と立場の相違、矛盾点などを討議した。特に小学校は各民族系学校があり、これらはビジョン・スクール(民族統合学校)への転換を求められているが、既に地域内では各民族学校が多く近接した状況であるにもかかわらず、現実にはそれらの間で交流が乏しい中、政策理念だけが先行するような実態との相違が鮮明となった。(2)ペナンでは特にマレーシア理科大学では多文化教育に関するマレーシアでの情報を得ると共に、関係者へのインタビューを行い、その研究動向と理念について情報を得ることができた。(3)クチンでは中華系民族学校がその地域独自の展開を遂げており、民族教育の維持活動と共に、いわゆる「中華系国際学校」とも呼べるような、海外からの中華系学生のリクルートを実施している状況について情報を得た。また、(4)もう一つの民族教育としてオラン・アスリなど他の先住民、先住民族の教育についても資料等を収集しており、中華系やタミル系との対比の中でその立場や教育を明らかにする予定である。
(2)文献収集:マレーシア、イギリス、オーストラリア等の民族学校や民族教育、民族共生の教育などに関する先行研究、文献、大会発表などを収集した。
(3)日本での民族教育、先行研究に関する調査:3月以降、日本の朝鮮学校についても3ヵ国との比較のためにも学校調査、資料収集などを行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 竹熊尚夫: "マレーシアにおける中等学校の多様化・個性化政策とその実態"中等学校の多様化・個性化政策に関する国際比較研究 最終報告書 基盤研究(A)(1)(代表者:望田研吾). (印刷中). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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