研究分担者 |
野呂 徳治 弘前大学, 教育学部, 助教授 (90344580)
小山 智史 弘前大学, 教育学部, 教授 (80153691)
豊嶋 秋彦 弘前大学, 教育学部, 教授 (60113817)
清水 紀人 弘前大学, 教育学部, 教授 (10178981)
北原 晴男 弘前大学, 教育学部, 助教授 (60186260)
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研究概要 |
(1)教員を目指す学生の関心は教育の直接の対象である子どもの本質へ向けられており,ふれあい体験活動,教育実習,学校適応支援活動・ボランティア教育活動と実践的な経験を積むにつれて集団から個へと視点が移り実践的指導力の育成が図られて行く。小学校5年の自然体験活動で支援学生の果たした役割は,教師と子どもの中間にいる年齢の近い援助者の役割である。体育系大学の事例調査も行った。 (2)地域の公立小中学校211校を対象に現職教員の意識調査を行い,教員を目指す学生を,これらの学校へ教育支援に派遣する可能性を探った。70%程度にのぼる学校が支援を希望していた。 (3)フレンドシップ事業を始めとした種々の子どもとのふれあい体験活動経験が,3年次における基本教育実習を経た時点で,彼らの教職志望度や求める教師の力量とどのような関連があるのかを調査・分析した。体験活動参加については全体の8割以上の学生が希望していること,体験活動経験が多い学生ほど自分が求める教師の力量をより分析的・選択的にとらえていること,また,子どもたちとのふれあいについても,体験活動経験が多い学生ほど子どもとの関わりの重要性を認識している。 (4)不登校の子どもの適応支援に派遣された学生を事例研究し、エゴグラムの低Aと対人間関係性への低関心が発達を阻害することを示唆するとともに、学生の教員への職業的社会化研究が教育実習の改革にとって重要な課題であることを論証した。 (5)津軽の伝統的な農民服であるこぎんの地布は必ず「藍」で染められている。色の変化を伴う「藍」染めを、理科や社会科、家庭科に関係する体験的・総合的な教材として、中学生を対象とした授業設計を行った。
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