• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

ニュージーランドのスキルと日本の社会科における「見方・貞え方」との比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 15530564
研究機関筑波大学

研究代表者

井田 仁康  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (20203086)

研究分担者 江口 勇治  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (50151973)
佐藤 公  上武大学, ビジネス情報学部, 講師 (90323229)
キーワードニュージーランド / スキル / 日本 / 見方・考え方 / 社会科
研究概要

ニュージーランドのスキルには,すべての教科に共通するコミュニケーション,問題解決などがあり,各教科ではそのスキルの目標を各教科で達成できるようにシラバスが組まれている。本年度の本研究では,ニュージーランドのスチュワート島での過疎学校における年間授業計画や授業案に基づき、過疎地域での社会科のスキルをわが国の過疎地域の学校教育との比較で分析した。その結果,以下のことが明らかとなった。まず,ニュージーランドでは,スキルがレベルに応じて到達目標が示されており,年間指導計画も2カ年を見通して作成されており,長期的に,しかも段階的にスキルが育成されている。しかし一方で,スキルや概念的知識が到達目標となっていることから,題材は各学校の独自性に任せられるのだが,スチュワート島の学校では島の独自性を活用した題材は少なく、むしろ全国的に汎用性のある学習内容となっている。それは,島には小学校しかなく,中間学校および中等教育を受けるためには島をでなければならず,島外の子どもたちと同じ知識をもっていることが要求されていることが背景にある。このことは、わが国の過疎地域の学校の学習内容およびその背景と共通したものとなっている。すなわち、ニュージーランドでは,都市部の学校では,その学校および学校がある地域の独自性を生かした教育内容が組め,ニュージーランドのシラバスの特徴を十分に反映しているが,過疎地域では,わが国の場合と同様に知識の基礎・基本が重視され,その学校および地域の特性を反映した学習内容が組みにくくなっていることが明らかとなったのである。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 「確かな学力」の育成を目指した指導の工夫・改善2005

    • 著者名/発表者名
      井田 仁康
    • 雑誌名

      中等教育資料 No.828

      ページ: 22-27

  • [雑誌論文] ニュージーランド・スチュワート島における社会科・環境教育2005

    • 著者名/発表者名
      井田 仁康
    • 雑誌名

      オセアニア教育研究 第11号

      ページ: 67-80

  • [雑誌論文] 広島県芸北地区における小・中・高一貫教育2005

    • 著者名/発表者名
      井田 仁康
    • 雑誌名

      地域と教育 第4号

      ページ: 1-13

  • [雑誌論文] 社会科・地理歴史科地理はどこまで学習すべきか2005

    • 著者名/発表者名
      井田 仁康
    • 雑誌名

      中等社会科教育研究 第24号

      ページ: 1-10

  • [雑誌論文] 社会科教育の国際性2005

    • 著者名/発表者名
      井田 仁康
    • 雑誌名

      社会科教室 臨時号2

      ページ: 2-5

  • [雑誌論文] これからの社会科教育におけるメディア活用2005

    • 著者名/発表者名
      井田 仁康
    • 雑誌名

      日本社会科教育学会全国大会発表論文集 第1号

      ページ: 194-195

  • [図書] 社会科教育と地域2005

    • 著者名/発表者名
      井田 仁康
    • 総ページ数
      295
    • 出版者
      NSK出版

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi