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2004 年度 実績報告書

幼稚園における道徳教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15530567
研究機関埼玉大学

研究代表者

首藤 敏元  埼玉大学, 教育学部, 助教授 (30187504)

研究分担者 二宮 克美  愛知学院大学, 情報社会政策学部, 教授 (20135271)
キーワード道徳教育 / 幼稚園教育 / 自己評価 / 思いやりの発達 / 保育者の信念 / 保育者のストレス / 絵本 / 教師の援助
研究概要

本研究の目的は,幼稚園における道徳教育プログラムを開発することである。小中学校と比べ,幼稚園教育には幼児の道徳発達を援助するプログラムはわずかしか存在しない。本研究では,子どもの道徳発達に関する心理学的研究の成果を踏まえ,また幼稚園現場での実践事例の収集と分析を通して,幼児期の子どもの道徳的自律を支える環境づくり,道徳的体験を促す活動と仲間遊び,道徳教育に有効な絵本等の資料,教師の役割を包含した教育プログラムを開発する。さらに,このプログラムの評価を目的として,幼児の道徳発達と学級の道徳的雰囲気を測定する方法を考案する。
平成16年度は,保育の質を大きく左右する要因として,保育者の保育信念とストレス対処能力について調査を行った。いずれの調査も,東京都と千葉県の公立及び私立の幼稚園教師が対象になった。信念については254名,ストレスについては420名の協力があった。幼稚園教師は幼児期の思いやりの発達にとって仲間との相互作用経験が最も大きく影響すると考えており,仲間とのトラブルに対しては教師は見守るという態度が有効であると信じていた。このような信念をもとに,保育環境をつくり出すと考えられる。また,幼稚園教師は平均10時間も園で仕事をしており,ストレス反応を示す者も少なくなかった。慢性的にストレス反応を示す者は,子どもに対する言動にもストレスからくる乱暴な言葉づかい等が目立つと報告していた。
絵本を用いた教育プログラムを試作し,東京都の区立幼稚園教師一人が実践を行った。絵本通して,子どもの道徳的な感性,言葉の感覚,友達や幼稚園に対する興味が総合的に育成されていくことが示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 多面的領域としての"個人道徳"の概念とその心理学的研究の展望2005

    • 著者名/発表者名
      首藤敏元, 二宮克美
    • 雑誌名

      埼玉大学教育学部紀要(教育科学) 第54巻1号

      ページ: 23-39

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 幼児教育における集団での絵本の読み聞かせ2005

    • 著者名/発表者名
      高橋順子, 首藤敏元
    • 雑誌名

      埼玉大学教育学部附属教育実践総合センター紀要 第4号

      ページ: 165-176

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Beliefs of east Asian adolescents regarding maternal love and moral autonomy.2004

    • 著者名/発表者名
      Choi, S., Xu, Y., Shuto, T., Kim, S., Ninomiya, K.
    • 雑誌名

      The 17th International Congress of the International Association for Cross-Cultural Psychology 第17回

  • [雑誌論文] Judgments of personal-moral issues in the family : A comparison of six Asian societies.2004

    • 著者名/発表者名
      Shuto, T., Lin, G., Xu, Y., Ninomiya, K.
    • 雑誌名

      The 28th International Congress of Psychology 第28回

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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