研究課題/領域番号 |
15530571
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
府川 源一郎 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (00199176)
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研究分担者 |
寺井 正憲 千葉大学, 教育学部, 助教授 (50272290)
上谷 順三郎 鹿児島大学, 教育学部, 助教授 (10233941)
甲斐 雄一郎 筑波大学, 教育学部, 助教授 (70169374)
石垣 明子 つくば国際大学, 産業社会学部, 助教授 (10265233)
中嶋 香織里 宇都宮大学, 教育学部, 講師 (20334021)
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キーワード | 情報化 / 国際化 / PISA / 初等国語科教育 / 明治 / 教科書 / 読み書き能力 / パブリケーション(出版)教育 |
研究概要 |
情報化、国際化の著しい進展の中で、子供たちが生きていくために必要な新しい読み書き能力の範囲と内容について、平成15年度は下記の3つの観点から研究を進めた。 比較研究班の寺井、上谷、中嶋は、それぞれ日本、ドイツ・オーストリア、イギリスのPISA関連図書や初等言語教育教科書等の資料収集に努め、その分析等を行った。中でも中嶋は、イギリスの言語教育の現状と方向性やそれを踏まえた日本の国語教育の今後の在り方等について、学会発表や論文等にまとめた。 歴史研究班(府川、甲斐、高木)では、東書文庫所蔵資料や国立教育政策研究所教育図書館所蔵資料、とくに小学校教科書やその関連資料の調査に当たり、分析を行った。府川は国定期の始まる明治中期の国語教科書編纂等に関する調査を、教科書執筆者等のねらい等にまで遡って調査し、甲斐は国語科成立前後に出版された教科書やそれらに付された教科書検定意見の分析を通してリテラシー概念に古典志向から普通文・標準語志向へという転換が生じたことなどを分析した。高木は、明治初年の主に読本教科書の内容を精査し、それが伝統的教科書類と外国教科書との間でどのような変化をしていったかを追った。 「パブリケーションを核とした教育」研究班の石垣は、全米国語教師協議会年次大会に参加するなどして、米国におけるパブリケーション教育の最新情報を収集、さらにイリノイ大学シカゴ校ライティングセンターの実践を参観し、それらの成果を論文にまとめた。
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