研究概要 |
新学習指導要領の実施により,聾学校での算数・数学の指導内容は基礎的なものに限られ,授業では本時の具体的目標さえ達成が難しいのが現状ある.論理的思考能力の育成は,聾学校でも数学の授業では高次目標と位置づけられている.そこで,基礎的内容を,基礎的な扱いに加えさらに発展的に扱うことで,この目標の達成を考え次の様な成果を発表した:. (1)黒木伸明:発展的な学習教材の開発について.第37回全日本聾教育研究大会研究集録(2003)125-126. (2)黒木伸明・長谷川恵・小暮美智代:聴覚障害生徒の数学的作業活動と文章表現の関連づけによる論理的思考能力の育成.第37回全日本聾教育研究大会研究集録(2003)129-130. (3)伊澤浩仁・長谷川恵・黒木伸明:基礎の定着と数学的な思考力の育成をめざして.-子どもの気づきから発展させた授業の実践-第37回全日本聾教育研究大会研究集録(2003)127-128. (4)中村好則・黒木伸明:数学的表現力を育成するための指導の一考察.第37回全日本聾教育研究大会研究集録(2003)121-122. さらに,テクノロジーの活用による視覚的アプローチによる教材の開発およびその実践の成果として (5)中村好則・黒木伸明:聾学校の算数・数学教育に関する実践的研究の現状と課題.ろう教育科学,45(3)(2003)203-219. (6)中村好則・黒木伸明:聾学校高等部における数学的活動を支援するWeb教材の開発と活用の効果.科学教育研究28(2)(2004)日本科学教育学会(印刷中)を発表した。
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