平成15年度〜17年度の研究で明らかにした構築主義に基づく小・中一貫の歴史カリキュラムの構成原理を大きく(1)認知構成主義に基づく授業構成原理と(2)社会構成主義に基づく授業構成原理の2つの分類枠によって明らかにするとともに、さらにそれぞれの分類に沿ってより細かい分類枠を設けて歴史構成主義に基づく歴史授業の構成原理を明らかにした。そして、明らかになった授業構成原理に基づいて、小中を一貫した望ましい歴史カリキュラムの開発および具体的な歴史授業の開発を行った。 これに続いて、開発した授業を、小学校、中学校の社会科教師の協力を得て実際に実施した。そして、その授業結果の分析を通して授業構成原理の有効性を検討した。また、これを支える小中を一貫した歴史カリキュラムの有効性を検討した。これらの研究成果を基にして、小・中を一貫して歴史認識の発展をめざす、より実際的で改善された、構成主義に基づく小・中一貫歴史カリキュラムとしてまとめた。 最後に、これまでの4年間にわたる本研究の成果を科学研究費補助金研究成果報告書にまとめた。
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