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2004 年度 実績報告書

相互評価的視点・発達的見地に立つ教員養成のための文章表現指導に関する実践的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15530583
研究機関京都教育大学

研究代表者

植山 俊宏  京都教育大学, 教育学部, 教授 (50193850)

研究分担者 村井 万里子  鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (30174262)
松友 一雄  福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (90324136)
中西 淳  愛媛大学, 教育学部, 助教授 (10263881)
位藤 紀美子  京都教育大学, 教育学部, 教授 (80027713)
キーワード文章表現 / 文章評価 / 相互評価活動 / 評語 / ディスカッション / 授業カリキュラム / 教員養成
研究概要

本年度は、第二年度(三ヵ年計画)に当たるため、実験授業の計画・実施・分析・考察を中心に研究活動を行った。また実験授業以外の授業に関しても教員養成大学の文章表現の授業として一貫したカリキュラム試案の作成とその実施、分析、検証を行った。さらに文章表現指導の指導者として必要な文章評価意識・文章評価能力について大学生を中心にアンケートを行い、考察を加えた。
1,実験授業
受講生数58名の授業において、「文章表現力」「文章表現評価力」「相互評価力」「評価結果表現力」などの観点を設定し、文章表現の評価に関する意識とその基礎的能力を育成した後、5〜7名のグループのディスカッションによる相互評価活動及びその結果の表現活動を行わせた。活動内容としては、一編あたりの検討時間が少ないという問題点は生じたものの、相互評価による評価観点の統一、評価意識の確立、評価結果の表現(評語)などの点において極めて良好な伸長が見られた。また受講生の学習意識及び学習意欲も喚起され、文章評価に関する一定の主体性も獲得できた。
2,一貫カリキュラム試案の作成及び実施、分析、検証
半期14時間の授業カリキュラムを作成し、授業進行に従って受講生の文章評価力及び文章表現力が伸長・深化するように図った。作品作成、及びその相互評価という活動を組み合わせることにより、文章評価力と文章表現力とが有機的に相互刺激し合い、伸長・深化していく状況が顕著に見受けられた。特に文章表現の細部の方法に関する評価意識が高まることにより、より質の高い文章表現が行われることが判明した。
3,文章評価能力に関するアンケート
自由記述型のアンケートを行い、またそれを相互に交流することにより、文章評価能力自体に対する観念が変容、深化していくことが認められた。大規模アンケートの実施にまでは至らなかったが、その仮説となるいくつかの科学的基礎が得られた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 『ことば調べ』と学習者の自己分析2004

    • 著者名/発表者名
      小川雅子
    • 雑誌名

      日本語学(明治書院) 42

      ページ: 6-15

  • [雑誌論文] 俳句指導の実践的考察2004

    • 著者名/発表者名
      中西 淳
    • 雑誌名

      国語教育実践研究(愛媛大学国語教育研究会) 4

      ページ: 56-65

  • [雑誌論文] (社会生活に必要な学力)小学校・高等学校の「話すこと・聞くこと」の学習指導と関連は何か2004

    • 著者名/発表者名
      村井万里子
    • 雑誌名

      中学校国語科教育CD-RM版授業実践資料集(ニチブン) 理論編1

      ページ: 162-167

  • [図書] 子どもたちの言語環境2004

    • 著者名/発表者名
      小川雅子
    • 総ページ数
      175
    • 出版者
      渓水社

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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