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2005 年度 実績報告書

相互評価的視点・発達的見地に立つ教員養成のための文章表現指導に関する実践的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15530583
研究機関京都教育大学

研究代表者

植山 俊宏  京都教育大学, 教育学部, 教授 (50193850)

研究分担者 位藤 紀美子  京都教育大学, 教育学部, 教授 (80027713)
松友 一雄  福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (90324136)
小川 雅子  山形大学, 地域教育文化学部, 教授 (40194451)
村井 万里子  鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (30174262)
中西 淳  愛媛大学, 教育学部, 助教授 (10263881)
キーワード相互評価 / 教育養成のための文章表現授業 / 実験授業 / 相互提案 / 言語生活論 / 文章表現における発達 / 内的言語活動
研究概要

1.教員養成系学部における文章表現力育成・文章表現指導力育成の授業の実際
各大学のホームページにより公開されているシラバスを資料に当該の授業を調査した。文章表現力育成の単独の授業はほとんど開かれていないこと、文章表現指導力育成の授業は、おおむね初等国語科教育法の一部として実施されていること、また子どもの作文を読む評価力育成の授業はいくらか見られたこと、などが結果として得られた。
2.相互評価的視点を導入した文章表現力育成の実験授業(大学)及びその考察
論理的文章作成にしぼって、第一年度は試行的実験授業、第二年度と第三年度では本格的実験授業として方法提案を行えるように整備していった。成果として、相互評価においては、評価の視点を具体的、多角的、部分的に設定しておくと、相互に刺激・啓発しやすいこと、表現者と理解者の信頼関係を築きやすくなることが見出された。また回数を重ねるうちに評価の基準が共通化されていき、汎用化が図られたことも大きな成果といえた。
3.子どもの文章表現力の発達に関する考察
現職大学院生に対する授業において、国語教師が子どもの文章表現力の発達に関して、内容面には重点を置いているものの方法面への着眼・評価は十分ではないことが見出された。ただし、断片的には経験則的な把握が行われており、それらの実践的知見を再集成・再整理することで新しい文章表現発達観が構築できる可能性があることも指摘できた。
今後の研究仮説として、相互評価的な視点を導入した文章表現力育成の授業の内容を、取材、選材、構想、構成といった文章表現過程に全体に広げることで、より実効性が高められるということが見出された。実験授業、検証、具体的提案を今後の課題とする。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 相互評価・相互提案型の授業方法の開発-学習意欲の喚起・動機付けの視点から-2006

    • 著者名/発表者名
      植山 俊宏
    • 雑誌名

      第11回FDフォーラム これからの大学教育 レジュメ資料集(京都コンソーシアム) 11

      ページ: 7-18-7-24

  • [雑誌論文] 俳句の指導法の開発-コミュニケーション媒体の視点から-2005

    • 著者名/発表者名
      中西 淳
    • 雑誌名

      国語科教育(全国大学国語教育学会) 第58号

      ページ: 82-89

  • [雑誌論文] 内的言語活動の充実を支援する2005

    • 著者名/発表者名
      小川 雅子
    • 雑誌名

      月刊国語教育(東京法令) 第25号7号

      ページ: 36-39

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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