研究課題/領域番号 |
15530584
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
沖花 彰 京都教育大学, 教育学部, 教授 (80115972)
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研究分担者 |
寺田 光世 京都教育大学, 教育学部, 教授 (50021308)
榎本 靖士 京都教育大学, 教育学部, 講師 (90379058)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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キーワード | 中学校授業カリキュラム / 理科と体育の融合 / 中学校理科第1分野「力と運動」 / 短距離走 / 動画キャプチャ |
研究概要 |
中学校理科における「力や運動」の分野を自分の動きから学習するとより生徒に分かりやすい授業になると考え、教科を越え体育の「陸上競技」と融合した授業カリキュラムの開発と実践を行った。京都教育大学附属桃山中学校で2クラス、以下のような模擬授業を行った。(1)50走を行い、デジタルビデオカメラにその様子を録画する。(1時間)(2)パソコンに取り込んだ録画データをもとに各自速度のグラフを描きその変化を見る(1時間)(3)走行中での速度の変化と働く力の様子を足の着地画面をもとに分析する。(1時間)(4)ピッチやストライドなど走法の様々な視点から動画分析を行う。(1時間)(5)再度50走を行う。(1時間) ○明らかになった主な点 ・カメラの位置はできるだけ離し、常に走行中のフォームを真横から写すことが重要。 ・カメラのシャッタースピードが手動で変えられるものを選び1/500〜1/1000秒程度にする。 ・キャプチャ及び再生に必要な装置は情報機器でほぼ可能でどの学校でも即実施できる。 ・インターレースの解除ができる再生ソフトを選ぶことで1/60秒の精度での分析が可能。 ・説明を加えることによって中学生でも予備知識なしに映像の分析は可能。 ・着地から離地までの映像を分析することで減速、加速と力の関係が実感できる。 ○生徒の反応 ・自分の走行フォームを見るのは始めてで新鮮みがありかつ興味関心は大きかった。 ・速度の変化と着地時の力のかかり方の関係がよくわかり運動の原因としての力を学習させるのに非常に効果があった。 ・足と地面の間で働く力の向きから作用・反作用の学習にもなることがわかった ・ほぼすべての生徒が授業に親しみがもて理解が深まるという感想であった。 ・再走の結果、ほとんどの生徒のタイムが向上していた。科学的理解が運動能力の向上に役立つと思われる。
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