• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

教師活動支援のためのコミュニケーショントレーニング-スーパービジョンの開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 15530586
研究機関大阪教育大学

研究代表者

木下 百合子  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (10169914)

キーワード教師教育 / コミュニケーション / コミュニケーショントレーニング / スーパービジョン
研究概要

平成15年度は、提出した研究計画にもとづき次のことを実施し、一定の成果をえた。
(1)授業におけるノンバーバルコミュニケーションについての文献研究をすすめ、バーバルコミュニケーションと関連づけた。その結果、教授内容と教授方法の過程的構成と人間関係形成において、バーバルコミュニケーションとノンバーバルコミュニケーションの共演がみられ、特に人間関係形成についてノンバーバルコミュニケーションが多大な役割を果たしていることが明らかになった。この理論的研究の成果は、「大阪教育大学教科教育学論集第3号」に投稿した(現在印刷中)。
(2)授業観察を実施した成果として、児童・生徒が能動的に参加している授業では、クラスの人間関係および教師と児童・生徒との関係が良好であることが明らかになった。
(3)教師と児童・生徒の関係が良好でない授業においては、教師のコミュニケーション活動に矛盾がみられること、特にバーバルコミュニケーションとノンバーバルコミュニケーションの間に矛盾が見られることが明らかになった。例えば、教師は「みんな同じように接しています」といいながら、教師が質問し児童・生徒の回答を待つ時間は、教師が肯定的に評価している児童・生徒ほどそうでない生徒よりも長い、などである。
(4)児童・生徒は、教師のノンバーバルメッセージに敏感に反応していることが明らかになった。児童・生徒は教師のことばよりもノンバーバルメッセージのなかに教師の真意を読み取っている。
(5)以上の成果から、ノンバーバルコミュニケーションのトレーニングプログラムの作成に着手することができた。

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi