平成16年度は、提出した研究計面にもとづき次のことを実施し、成果をえた。 (1)ノンバーバルコミュニケーションを意識化するトレーニングプログラムを開発した。開発したノンバーバルコミュニケーションを意識化するトレーニングプログラムを学生に実施した。そして実施結果をふまえて、プログラムの一部修正を試みた。 (2)修正したノンバーバノレコミュニケーションを意識化するトレーニングプログラムを教員研修で実施し、本プログラムがノンバーバルコミュニケーションの意識化にとって有効であることを実証した。 (3)平成15年度に開発したトレーニングプログラムを教員対象に実施し、その有効性を確認した。 (4)教員研修の実態調査をした。その結果から、教員研修の異なった形態が必要であることを確認した。 (5)(4)の結果から、教員研修のオールタナティブとして、スーパービジョンに関する研究に着手した。スーパービジョンに関する先行研究の調査から、ドイツのキール大学で開発されたコミュニケーションモデルが、参考に値するという結論をえた。 (6)スーパービジョンのキールモデルの分析に着手した。 以上の研究成果として、コミュニケーショントレーニングは教員養成でこそ必要であること、教員研修のためには、スーパービジョンにコミュニケーショントレーニングを統合することが必要であることを理論的・実証的に明らかにできた。
|