研究課題
基盤研究(C)
本研究は平成15年度16年度の2年間にわたる研究である。平成15年度は、授業におけるコミュニケーションの理論的研究をノンバーバールコミュニケーションに焦点化し、すでに研究成果を挙げているバーバルコミュニケーションを含めて授業におけるコミュニケーション理論を整理した。それをふまえて、授業におけるコミュニケーション状況を調査した。平成16年度は、15年度の研究成果をもとに、コミュニケーショントレーニングプログラムを開発・整理し、教育学的スーパービジョン研究に着手した。報告書では研究成果として、次の四点を重点的に叙述している。1.授業におけるコミュニケーション活動を、バーバルコミュニケーションとノンバーバルコミュニケーションの観点から研究し、その関連性を整理するとともに、授業におけるコミュニケーション活動の全体性を理論的に明らかにした。2.授業の調査をふまえて、教師のコミュニケーショントレーニングの意義と課題を明示した。特に、初期に開発されたマイクロティーチングプログラムの欠陥の克服を意図した、トレーナーとトレーニーの対等性に基づく新たなトレーニングの意義と課題を明示した。3、教師のノンバーバルコミュニケーショントレーニングプログラムを開発した。そして平成8・9年度の科学研究費補助金研究(課題番号08680288)において開発したバーバルコミュニケーショントレーニングプランと関連付けて整理した。4.開発したトレーニングプログラムを教師の継続教育に位置づけるために、教育学的スーパービジョンの開発に着手し、教師のコミュニケーション行動の観察とトレーニングに関するワークシートを一部実施し、その有効性を確証した。
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大阪教育大学紀要第V部門教科教育 53
ページ: 79-92
教員養成学研究 創刊号
ページ: 27-35
MEMOIRS OF OSAKA KYOIKU UNIVERSITY, SerV Vol.53, No.2
TEACHER EDUCATION RESEARCH AND DEVELOPMENT Vol.1