• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

算数・数学学習む促進する学習集団の構成と指導に関する開発的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15530588
研究機関兵庫教育大学

研究代表者

崎谷 眞也  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (00036667)

研究分担者 藤原 司  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 助教授 (30199385)
國岡 高宏  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 助教授 (10205106)
加藤 久恵  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 助手 (00314518)
キーワード類似探求授業 / 類似認知 / 協同学習 / 応個指導
研究概要

1.類似探求授業についての理論的研究とその実践
類似探求授業とは,まず,1つの算数・数学的素材(数,図形,数量関係等)を提示し,それと算数・数学的に似ているものと似ていないものを教師が例示し,類似性に児童・生徒の意識を集中させた後,児童・生徒の話し合い活動をもとに,教師が順に示すものを似ている仲間と似ていない仲間に分類し,似ている仲間に共通する類似性を児童・生徒に見つけさせるという授業である。
この類似探求授業を効果的に実践するためには,もとにする算数・数学的素材として何を提示するか,また,似ている仲間・似ていない仲間として何をどのような順で示すかが重要な要素となることが分かり,整列可能な差異と整列不可能な差異,「地」といった視点から類似性の認知メカニズムを理論的に明らかにし,それを踏まえて,類似探求授業をさまざまな規模の学習集団で実施した。
その結果,類似探求授業は学習集団の規模に拘わらず有効であり,特に,算数・数学を苦手とする児童・生徒に効果的であることが分かった。
2.TAI(Team Assisted Individualization)の理論的研究とその実践
Slavinが提唱するTAIは,児童・生徒がチームを組んで,各チームが高得点を目指して,チームの各メンバーがお互いに励まし協力し合って共に学んでいくという授業であるが,この授業の特徴と意義を分析し,我が国でも実践可能な日本版TAIを開発した。それは協同学習に習熟度別指導を組み込んだ授業であり,ティーム・ティーチングや少人数の場合はそれをより細やかに行うことができる。これは,グループではなく,同一の目標に向かってお互いに協力し合うという,チームという学習集団の特性を利用した応個指導と言える。
3.研究報告書の作成
過去2年間と今年度の研究成果を研究成果報告書としてまとめた。

研究成果

(3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 少人数指導・T.T,習熟度別指導とTAI2006

    • 著者名/発表者名
      崎谷眞也, 他
    • 雑誌名

      近畿数学教育学会誌 第19号

      ページ: 35-42

  • [雑誌論文] 類似探求授業に関する考察2005

    • 著者名/発表者名
      崎谷眞也, 他
    • 雑誌名

      数学教育学研究(全国数学教育学会誌) 11巻

      ページ: 89-97

  • [雑誌論文] 類似探求授業による概念形成2005

    • 著者名/発表者名
      崎谷眞也, 他
    • 雑誌名

      第31回日本教科教育学会全国大会論文集

      ページ: 130-131

URL: 

公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi