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2004 年度 実績報告書

アメリカ科学カリキュラムにおける知と学びの構造に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15530593
研究機関広島大学

研究代表者

柴 一実  広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (60145175)

キーワード科学フレームワーク / 全米科学教育スタンダード / ハーコート科学
研究概要

平成16年度の研究計画は次の通りであった。
(1)平成16年4月〜10月
(1)昨年度に入手したアメリカ・カリフォルニア州科学カリキュラムの翻訳を進め,カリキュラムに見られる知と学びの構造に関する分析を試みる。
(2)2003年版カリフォルニア州科学カリキュラムに準拠して編纂された最新版科学教科書の入手に努める。
(2)平成16年11月〜平成17年3月
(1)入手した最新版教科書の内容分析を行い,カリフォルニア州科学カリキュラムの内容分析と合わせて,科学カリキュラムに見られる知と学びの構造に関する中間報告を行う。
これらの事項については概ね,達成することができた。(1)の(1)については,2003年版カリフォルニア州科学カリキュラムを中心に翻訳し,分析を進めた。その結果,同カリキュラムは次のような特徴を有することが分かった。(1)2003年科学カリキュラムでは探究学習偏重が批判され,直接教授へとシフトしている。(2)1990年版科学カリキュラムでは,学習時間の約40%が探究活動に充てられていたが,2003年科学カリキュラムでは20〜25%に半減した。(3)2003年科学カリキュラムは1990年版科学カリキュラムと較べると,内容が極めて高度になっている。(4)学習成果は行動目標で表現され,とりわけ「知る(know)」という動詞が多用されている。児童が知ることを含めて,行動を変容させ,科学的理解に至るまで,教師には責任があることが示されている。
(1)の(2)については,2005年版教科書『ハーコート科学』及び同ワークブックを入手し,特に第5学年の物理科学領域を中心に分析を行った。
(2)の(1)については,平成17年2月9日,広島大学附属小学校において開催された第91回研究発表協議会において,「理科における知と学び-アメリカ科学カリキュラムかの示唆-」というタイトルで,これまでの研究成果について中間報告を行った。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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