研究概要 |
本研究の目的は,小学校教師の体育学習指導力向上に資する「小学校教員用体育学習指導方法研修システム」を構築し,それらの使用が教師の学習指導力向上に及ぼす効果を明らかにすることである。この体育学習指導方法研修システムは,子どもの運動技能習得過程における技術的ポイントや練習方法,小学校体育授業における学習指導過程の構成方法や指導上の留意点等を提示する「体育学習指導力向上WBT (Web Based Training)システム」と自分の体育学習指導力を評価する「体育学習指導力自己評価システム」とで構成されている。 本年度は,「体育学習指導力向上WBT (Web Based Training)システム」の構築を目的として次のような作業を行った。 1.個人的運動種目における技術分析・学習指導過程とシステム構造の検討 作業内容:小学校体育授業で実施されるマット運動の各種目における技術ポイントを整理し,教師用として記述する。各種目における練習方法例や学習指導過程の展開例を収集・記述する。 2.システム内で使用される動画等の素材収集 作業内容:児童のマット運動実施状況をデジタルビデオカメラで録画する。 3.素材の編集およびネツトワークへの最適化(動画の圧縮変換) 作業内容:録画した動画や静止画像をWeb用に編集・圧縮変換する。 4.システムレイアウトに基づくHTML書類の作成 作業内容:編集・圧縮変換した動画や静止画像を文章とともにWebページで提示するためのHTML書類を作成し,各ページ間でのリンクを張る。 以上の作業の結果,「体育学習指導力向上WBT (Web Based Training)システム」の基本的枠組みは仕上がったが,その内容の最適化とシステムのチェックが課題として残されている。
|