研究課題/領域番号 |
15530596
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
糸山 景大 長崎大学, 教育学部, 教授 (60044442)
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研究分担者 |
上薗 恒太郎 長崎大学, 教育学部, 教授 (10161217)
善岡 宏 長崎大学, 教育学部, 教授 (20108278)
後藤 ヨシ子 長崎大学, 教育学部, 教授 (80039510)
椛島 成治 長崎大学, 教育学部, 教授 (80016104)
古谷 吉男 長崎大学, 教育学部, 教授 (70181469)
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キーワード | 授業研究モデル / 学習概念 / 学習用素材 / 学習指導法 / 学習環境 / 授業評価 / 連想法 / 情意ベクトル |
研究概要 |
今回の研究では、学習によって獲得するであろう知識や概念がどのようなものに影響されているかを調べることに意を用いて進められた。もともと糸山らが提起した授業研究モデルによって、授業者が伝えようとする概念や知識(C)、伝えようとする概念や知識を具体的に示す事例や用例(M)、学習指導法(I)、および学習環境(E)であるとした。また一方、授業学とは「授業を科学する」学問であると規定する。ここで、「科学的」とは、ある結論に再現性があることを意味する。これらのことから、何が影響を与えるかを調べるために、本研究グループは連想法(刺激となる言葉から、連想反応によって幾つかの反応語を所定の用紙に書かせるという、糸山らが開発した方法)を用いて授業評価を行い、研究を進めている。その結果、 (1)影響を与える要因として学習概念(C)、学習用素材(M)、学習指導法(I)および学習環境(E)を考えるのはほぼ妥当であること、 (2)学習用素材の中で活動場面(A)を要因として入れるほうがより明確に概念化の過程を説明できそうなこと、 (3)概念や知識の獲得は「難しく」、学習用素材が授業の「面白さ」を作っていることなどが、再現性の高い結論となっている。 国際会議での発表も高い評価を得た。
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