研究課題
平成17年度は「産学官連携による総合演習カリキュラム開発」のために、以下の5点について研究・実践を行った。(1)園児・小学生との交流学習:附属幼稚園生と大学生が協同で行う「甘藷の栽培・調理」を内容とした授業を開発するとともに、小学生と大学生が協同で行う「稲作体験活動」の授業を開発した。さらに、本年度は稲作の他に大豆の栽培・調理(味噌、きな粉、豆腐づくり)を学習内容として追加した。これらの活動は、熊本市教育委員会との連携により実施した。(2)林業体験・林家との交流:熊本県の林務課及び菊池地区林業組合との連携で、大学生が直接山で植林・除草を行うと共に、林家との意見交換会を行う授業の開発を行った。(3)ものづくり教室の実施:熊本県技術・家庭科教育研究会、熊本県伝統工芸館、熊本博物館、県産材振興局等と連携し、幼稚園・小学生を対象としたものづくり教室を開催した。学生が教材の開発や園児・児童の指導を通して、教師としての指導技術の向上を目的とする授業の開発を行った。(4)プレゼンテーション能力の育成:「総合演習」での体験やこだわりを、マルチメディア教材としてまとめる授業の開発を行った。(5)事例調査:自然体験学習や交流学習、産学官の連携による教育について資料を得るために鳥取県及び島根県で実施されているものづくり教室の実態調査を行った。本研究の総括として上記の(1)〜(4)の体験活動を取り入れた総合演習」のカリキュラムの開発を行った。また、これらの研究・調査については、日本産業技術教育学会全国大会及び同学会技術教育部会で報告を行うと共に、報告書としてまとめた。
すべて 2005
すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)
熊本大学教育実践研究 22
ページ: 83-87
日本産業技術教育学会九州支部論文集 13
ページ: 61-66
熊本大学平成17年度重点配分経費報告書
ページ: 24-28, 59-62, 76-78, 79-80
熊本大学教育実践研究 23(印刷中)