研究概要 |
本年度の研究成果は以下の通りである。 1.日米共同研究チームの結成 -米国側は、カルフォルニア州ミルズ・カレッジのCatherine Lewis上級研究員を助言者とし、Jane Bowyer教育学部長、Christine Kaes附属学校就学前部教諭、日本側は椨(聖徳大学短期大学部)、立浪(長野県短期大学)とする。 2.講演会開催 -ミルズより上記3教員を聖徳大学に招待・招聘して講演会を開き、共同研究の可能性と意義を探った。第1回Lewis「幼児教育者の日米交流-何が学び合えるか」(2003年7月)、第2回Bowyer「アメリカの幼児教育-動向と課題」、第3回Kaes「ラボラトリー・スクール-子どもと大人の学びの共同体」(2004年1月)。 3.日米就学前教育施設等の相互訪問 -2003年10月ミルズ教育学部ならびに附属学校(椨)、2004年1月聖徳大学短期大学部、東京ルンビニー幼稚園、長野県短期大学付属幼稚園(Bowyer, kaes)、2004年3月ミルズ、オークランド市立施設など(椨、長野県短期大学付属幼稚園教諭 風間節子)。教員養成課程の授業見学の他、幼稚園の保育観察後、実践者を交えて協議会を実施、質疑応答や感想を述べ合った。 4.データ収集 -日米それぞれ2箇所以上の保育実践ビデオ記録、保育実習生および現場保育者のインタビュー、協議会の録音記録、オークランド市の現行カリキュラム基準、保育者養成テキスト類など。中でも、Kaes、風間という、それぞれ20年以上の保育経験をもつ日米の現職教員が、互いに初めて訪れた国の最初のビデオ記録として、互いの保育実践を撮影し合い、その記録を交えて語り合った記録は、今後の調査研究の素材として大変に貴重である。 平成16年度は、5月に米側研究者を再度招聘し、日本側からは秋に渡米して共同調査等を進める予定である。
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