小学校における英語活動は、全国的には、約90%の学校が取り組んでいる。しかし、その実態はさまざまである。そこで、本研究では、これまで積極的に取り組んできている地域を中心に小学校における英語教育の実態を調査し、現状を把握することにした。その調査の結果、英語活動の到達目標(評価基準)を設定し、その目標に準拠した授業の検証を重ね、その結果に基づいた教育成果の説明責任を果たしているところは皆無に近い状況であった。 したがって、本研究では、その説明責任を果すための学校教育研究の在り方と具体的な方法について考察し、まとめた次第である。具体的には、評価の観点から次の基礎的実際研究を行った。 (1)小学校英語教育の目標と内容の設定それに評価基準の策定 (2)「目標-活動内容-評価」の三位一体の関連性を明確にした教材の開発 上記(1)と(2)の研究と開発の成果は、今後の教育施策を行う全国の教育委員会や教員研修を行う教育センターの企画・実施の際に利用して頂ければ幸いである。
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