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2004 年度 実績報告書

読字障害・書字障害に対する視覚効率の改善のためのプログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15530622
研究機関信州大学

研究代表者

永松 裕希  信州大学, 教育学部, 助教授 (60324216)

研究分担者 上村 恵津子  信州大学, 教育学部, 助教授 (30334874)
小島 哲也  信州大学, 教育学部, 教授 (80153534)
田巻 義孝  信州大学, 教育学部, 教授 (50090428)
天岩 静子  信州大学, 教育学部, 教授 (60060688)
キーワード読字障害 / 書字障害 / 視覚効率 / サッカード
研究概要

本研究では,軽度発達障害児の読み能力に関連する視覚の問題に焦点を当て,その改善を図るための援助プログラムを開発することを目的としている。今年度は、先年度の研究に引き続き、読み能力と視覚効率に関する実態調査を行った。バッテリーの構成と測定方法は次の通りである。
なお、先年度得た知見から、眼球運動のみを直接評価する方法として、Visagraph IIによる測定を加えた。
1)視覚効率:Developmental Eye Movement Test(DEM)、及び直接観察による眼球運動の記録分析
Visagraph II
2)読み能力:標準 読書能力診断テスト C型(高学年用)
なお、直接観察による眼球運動の記録分析は、デジタルビデオを撮影した映像をパーソナルコンピュータで処理し、分析した。
対象児として小学校5学年の通常学級に在籍する児童(74名)を選定した。なお対象児には特別な眼疾患により視機能障害を持つ者は含まれてないことを確認した。
これらの調査結果から、読み検査とDEMは有意な正の相関が確認され、読み能力と眼球運動に関係が認められた。しかしながら、昨年度の3学年児童に比べると、読み理解に対する視覚効率の関係は強くなく、むしろ速読能力に強い関係が認められた。このことは、学年進行に伴い、視覚効率と読み能力の関係は変化することが推察された。これらの結果は、3学年に加えて5学年児童においても、眼球運動の改善のための援助プログラムが読み能力の改善に効果をもたらすという仮説を支持するものと考える。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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