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2005 年度 実績報告書

読字障害・書字障害に対する視覚効率の改善のためのプログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15530622
研究機関信州大学

研究代表者

永松 裕希  信州大学, 教育学部, 助教授 (60324216)

研究分担者 上村 恵津子  信州大学, 教育学部, 助教授 (30334874)
小島 哲也  信州大学, 教育学部, 教授 (80153534)
田巻 義孝  信州大学, 教育学部, 教授 (50090428)
天岩 静子  信州大学, 教育学部, 教授 (60060688)
キーワード読字障害 / 視覚効率 / サッカード
研究概要

本研究では,軽度発達障害児の読み能力に関連する視覚の問題に焦点を当て,その改善を図るための援助プログラムを開発することを目的としている。
(1)今年度は、先々年度、先年度の研究に引き続き、読み能力と視覚効率に関する実態調査を小学校4年生児童を対象に行い、これまでのデータと合わせて総合的な分析と考察を行った。
対象児及び調査に用いたバッテリーの構成と測定方法は次の通りである。
対象児:小学校4学年児童65名(男子33名、女子32名)
1)視覚効率:Developmental Eye Movement Tebst(DEM)、及び直接観察による眼球運動の記録
2)読み能力:標準 読書能力診断テスト C型(高学年用)
3〜5年生児童のDEM得点の比較では、3学年と4学年、3学年と5学年にのみ有意な差が認められた。3学年児童に比べると、読み理解に対する視覚効率の関係は強くなく、昨年度調査した5学年児童と同様の傾向であった。低読み能力群(11名)と高読み能力群(54名)では、DEM得点に有意差が認められ、読み困難児においては、その要因として眼球運動能力が関係することが推測された。
(2)読み困難児である一卵性双生児に支援のためのプログラムを実施し、プログラムの有効性について考察する。
対象児:小学校4学年に在籍する一卵性双生児の男子2名。主訴は、国語の読み書きの学習と他教科での読みを伴う課題の学業不振である(WISC-III:A児は:FIQ84、B児は:FIQ80)。
方法:B児のみ・眼球運動促進プログラムを実施し、DEMおよび読み検査をトレーニング前後に実施して比較検討した。
計60回のトレーニングを実施した結果、B児にのみDEMと読み検査のうち読み理解項目に有意な向上が確認された。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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