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2003 年度 実績報告書

重度・重複障害児へのスヌーズレンを活用した感覚指導の教育的効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15530623
研究機関三重大学

研究代表者

姉崎 弘  三重大学, 教育学部, 助教授 (30314107)

キーワードスヌーズレン / 重度障害幼児 / 感覚刺激 / 教育的効果 / 母子療育
研究概要

本年度は、以下の4点について研究発表及び研究調査を実施した。
1.日本重症心身障害学会第29回大会(平成15年9月)
(研究発表)「重度障害乳幼児に対するスヌーズレンの有効性について-母親へのアンケート調査を通して-」。母親の観察から、視覚刺激に対して積極的に反応したり、徐々に環境を受け入れられるようになったり、リラックスできていった子どもが見られた(10名中6名)が、他方、反応が乏しかったり、関節拘縮の進行している最重度児は、評価が困難であった。
2.日本特殊教育学会第41回大会(平成15年9月)
(研究発表)「重度障害幼児に対するスヌーズレンの教育的効果(1)」。5名の重度障害幼児を事例にスヌーズレンの場面をVTR分析した結果、ほとんどの幼児にポジティブ(肯定的)な反応が観察され、スヌーズレンは教育的に効果があると考えられた。今後、より科学的な研究が必要である。
3.第2回国際スヌーズレンシンポジウムのワークショツプ(平成15年10月)
(研究発表)「Snoezelen : Its Effects on the Education for Infants with Severe Motor and Intellectual Disabilities - an Investigation based on Questionnaires given to Mothers -」。適度な感覚刺激の提供による信頼感と安定感の形成は重度障害幼児に効果のあることが示唆された。
4.イギリスにおけるスヌーズレンの調査(平成15年10月)
障害児学校に比べて、地域のリソースセンターの役割を果たしているウースター・スヌーズレンセンターの取り組み(福祉実践)が注目された。このセンター内にはさまざまなスヌーズレンルームが用意されていて、障害のある人々のさまざまなニーズに応じられるように各ルームが設計されていた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 姉崎 弘: "重度障害乳幼児に対するスヌーズレンの有効性について-母親へのアンケート調査を通して-"日本重症心身障害学会誌. 第28巻2号. 71-71 (2003)

  • [文献書誌] 姉崎 弘: "重度障害幼児に対するスヌーズレンの教育的効果(1)"日本特殊教育学会第41回大会発表論文集. 579-579 (2003)

  • [文献書誌] 姉崎 弘: "Snoezelen : Its Effects on the Education for Infants with Severe Motor and Intellectual Disabilities"三重大学教育学部研究紀要(教育科学). 第55巻. 91-98 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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