本年度は、以下の5点について研究発表や研究論文の投稿及び研究のデータ収集を実施した。 1.三重大学教育実践総合センター紀要への論文掲載(平成16年3月) 研究題目「英国における障害児者へのスヌーズレンの福祉実践-Worcester Snoezelen Centerの取り組み-」(三重大学教育実践総合センター紀要 第24号 2004年3月)英国でのスヌーズレンの調査結果についてまとめた。 2.日本特殊教育学会第42回大会での研究発表(平成16年9月) 研究発表「重度・重複障害幼児と母親に対するスヌーズレンの有効性」 特に、変性末期の最重度児にもポジティブな変化が認められ、有効であることが示唆された。今後、生理的な指標を用いたより科学的な研究が必要である。 3.日本重症心身障害学会誌への研究論文の投稿(平成17年3月) 研究題目「重度障害幼児と母親に対するスヌーズレンの有効性について-母親へのアンケート調査から-」 4.日本重症心身障害学会誌への研究論文の投稿(平成17年3月) 研究題目「最重症幼児に対するスヌーズレンの療育効果について」 5.療育センターに通園している重度障害幼児にパルスオキシメーターを装着し、朝の会とスヌーズレン療育の両場面について、SpO2と脈拍数を測定した。全8回測定した結果、朝の会に比べて、スヌーズレンの場面は、呼吸が安定化しより楽になった、また脈拍は変動の幅が低下し落ち着きやリラクセーションが促された。今後、さらに科学的な研究を行うために、継続したデータの収集と解析が必要である。
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