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2005 年度 実績報告書

知的障害養護学校における補助・代替コミュニケーションの活用が教育に及ぼす効果

研究課題

研究課題/領域番号 15530630
研究機関広島国際大学

研究代表者

伊藤 英夫  広島国際大学, 人間環境学部, 教授 (90134775)

キーワードAAC / 知的障害養護学校 / 授業改善 / VOCA
研究概要

1.アンケートの実施
17年5月にAACの普及や授業改善が比較的遅れているH養護学校と、AACなどの取り組みがかなりなされているK養護学校の2校で実施した。その結果、先進校では、以前からAACの取り組みがなされてきたが、現在AACの取り組みを行っている割合より、かつて使っていたと答えている割合の方が高かった。逆にこれから取り組もうとしている学校では、現在使っていると答えている割合の方が高くなっていた。また、先進校では、サインを使用する率が比較的高くなっているのに対し、後発校では、図形シンボルの使用率が高かった。VOCAの使用率は両校ともに高かった。また、先進校では、AACを授業に取り入れることで「表出がよくなった」と答えている割合が多いのに対し、後発校では「指示理解がよくなった」が多く、学校の取り組み方で違いが出ていることが分かった。両校とも、AACの導入と授業改善との関係は、直接関係があるとは見ていない教員が多く、AACの真の理念の理解には至っていない可能性が示唆された。
18年2月に第2回目のアンケート実施を現在行っているところである。両校において筆者は、年間通して、AACを中心とした授業改善のスーパーバイズを行っており、約1年後の変化を分析する予定としている。
2.VOCAの導入
K養護学校において、開発した3台のVOCAを導入し、実際に使用してもらった結果、どのような機能が必要であるかを分析した。その結果、肢体不自由児の場合、腕や手にもマヒがあり、かなり大きなシンボルで2択程度しか使用できないことが分かった。また、本来、業務用に作られたタブレットのため、音量も小さく、大きくすると音が割れて聞きにくいなどの現象が指摘された。タブレット上の図形シンボルは、2.5cm×2.5cmのものを使用したが、一般的に小さいと感じられるようで、1ページに載せる図形シンボルの量より、認知しやすい大きさが求められている傾向にあった。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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