研究概要 |
1.研究代表者の増田と分担者の宮西は,affine pseudo-planesについて調べ結果を得た.Affine pseudo-planesはQ-ホモロジー平面のひとつの族として定義され,G_a作用を持つものである.Affine pseudo-planesのuniversal coveringsはガロア群として有限巡回群をもつが,それらは同変的cancellation propertyを持たないような無限次元の族をなすということがわかった.その結果,affine pseudo-planesはcancellation propertyを持たない無限次元の族をなすということがわかった.今回得られたaffine pseudo-planesのなす無限次元の族はDanielewski, Fiseler, tom Dieckらによってcancellation propertyを持たない曲面としてこれまでに得られた例をすべて含んでいる. 2.分担者の宮西は,R.V.Gurjarと共同で,A^1-fibrationを持つsmooth affine surfaceについて調べ結果を得た.特にlogQホモロジー平面が自明なMakar-Limanov不変量を持つ,すなわち2つの独立なG_a作用を持つための必要十分条件を得た. 以上の結果は,線形化問題,Jacobian問題と密接に関係している.今後の研究を遂行するにあたり,有用な手がかりとなる.
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