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2004 年度 実績報告書

代数群の作用とアファイン代数多様体の構造

研究課題

研究課題/領域番号 15540043
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

増田 佳代  兵庫県立大学, 大学院・物質理学研究科, 助教授 (40280416)

研究分担者 宮西 正宜  関西学院大学, 理工学部, 教授 (80025311)
キーワードaffine pseudo-plane / Cancellation問題 / Makar-Limanov不変量 / A^1 fibration / 線形化問題 / Jacobian予想 / G_m作用 / G endonlorphism
研究概要

本年度の研究により,Cancellation問題についていくつか成果が得られた.Cancellation問題は,本研究目的のひとつである線形化問題に深く関連している問題である.
また,affine pseudo-planesについて,いくつか結果が得られた.affine pseudo-planesは,Cancellation問題および一般化されたJacobian問題の対象としてもたいへん重要かつ興味ある曲面である.
1.増田・宮西は共同で,代数的群作用をもつアファイン代数多様体についてCancellationが成り立つためのいくつかの十分条件を求め,アメリカ数学会のContemporary Mathematics seriesのProceedingsに発表した.また,affine pseudo-planesの同変cancellation問題について研究し,cancelltion propertyをもたないaffine pseudo-planesの無限次元の族が存在すること,さらに,affine pseudo-planesで非自明な代数的トーラス群の作用をもつものは,tom Dieck曲面に限ることを示した.
2.一般化されたJacobian問題に関しては,宮西が中心となって,特にaffine pseudo-planesの場合に研究を進めた.Affine pseudo-planesさらにそれらを含むアファイン曲面のなす族の構造を明らかにするため,アファイン曲面をMakar-Limanov不変量によって3種類に分類し,それぞれのもつ性質・構造のいくつかについて明らかにした.これは,Montreal, CRMにおける研究集会およびBanff国際研究所における,R.V.Gurjar, P.Russell,増田,宮西との共同研究によって得られたものである.
また,宮西は,一般化されたJacobian問題についてのsurvey articleを,上林達治と共著でアメリカ数学会のContemporary Mathematics seriesのProceedingsに発表した.
さらに,増田はアファインG多様体のG自己射で,代数商の上に自己同型射を誘導するようなものについて調べた.その結果,多くの場合,そのようなG自己射はG自己同型射であることがわかった.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Equivariant cancellation for algebraic varieties2005

    • 著者名/発表者名
      K.Masuda, M.Miyanishi
    • 雑誌名

      Proceedings of the RSME/AMS meeting, Contem.Math.AMS.

  • [雑誌論文] Automorphisms of affine surfaces with $A^1$-fibrations2005

    • 著者名/発表者名
      R.V.Gurjar, M.Miyanishi
    • 雑誌名

      Michigan Math.J. 53

  • [雑誌論文] Jacobian conjecture and its generalization2005

    • 著者名/発表者名
      T.Kambayashi, M.Miyanishi
    • 雑誌名

      Proceedings of the RSME/AMS meeting, Contem.Math.AMS

  • [雑誌論文] Affine pseudo-coverings of affine surfaces

    • 著者名/発表者名
      M.Miyanishi
    • 雑誌名

      J.Algebra (未定)

  • [図書] Lectures on Geometry and Topology of Polynomials2004

    • 著者名/発表者名
      M.Miyanishi
    • 総ページ数
      131
    • 出版者
      Osaka University

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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