研究課題
共形場理論の基本的な例であるSV(2)WZWモデルのレベルKのコンフォーマル・ブロックの基底を、古典的なリーマン・テータ関数を用いて表示する式を得た。この具体的な表示を用いて、コンフォーマル・ブロックの空間に射影平担接続により保存されるエルミート・内積を定義した。これらの結果を用いて、3次元ハンドル体に対し、真空ベクトルをコンフォーマル・ブロックの基底の一つとして定義し、不変エルミート内積によるpairingによりHeegarrd分解の手法を用いて、2-framingをもつ閉3次元多様体の不変量を定義し、その漸近挙動を調べた。大学院生を対象にした「箱根幾何学研究会2003」を開き第一線の研究者3名を講師として招き、招待講演・研究討論を行った。共形場理論と、最近の幾何構造に関する結果についての議論があった。
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