• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

等質複素多様体のJordan代数的、および、微分幾何的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15540066
研究機関福井大学

研究代表者

保倉 理美  国立大学法人福井大学, 工学部, 教授 (00191122)

研究分担者 浅野 洋  神奈川大学, 工学部, 教授 (00046012)
キーワード複素単純リー代数 / 接触型階数別分解 / 階数1部分空間 / adjoint variety / Freudenthal's variety / symplectic triple systems / projective algebraic variety / complex homogeneous manifolds
研究概要

保倉理美は,次の研究を行った.
1.Steinberg-Springerによるnilpotent orbitの分類に基づく,B型C型複素単純リー代数の接触型階数分解の階数1部分空間の軌道分解の詳細な記述に端を発して,それの拡張となる線形リー群(SO_n x GL_m,□【□!×】□)の軌道分解の具体的かつ初等的研究を行った.その結果,mが偶数かつ2n=<mの場合に,(0_n x GL_m,□【□!×】□)のある中間次元の軌道が2つの軌道に分かれることが明らかになった.一方,この結果は,それまでの線形リー群の軌道分解に関する文献では見過ごされていた軌道であることがわかった.また,n=4,m=2の場合には,hyperdeterminantの理論と関係して軌道分解されることが楫元(早稲田大学理工学部教授)の教示によりわかった.
2.複素単純リー代数のadjoint varietyと接触型階数分解の階数1部分空間の射影空間との共通部分として定義されるFreudenthal varietyについて,その等質性やその他の射影幾何学的性質を,山口清教授と浅野洋教授が導入した階数1部分空間の持つ代数的性質(symplectic triple system)を用いて,複素単純リー代数の分類を用いることなく,アプリオリに直接証明することを主目的とした論文を,楫元教授と共著論文として米国の数学専門雑誌に発表した.これにより,H.Freudenthalによる例外リー代数の幾何的構成を代数的に整理してすべての複素単純リー代数を構成的に実現するために山口清教授と浅野洋教授によって導入されたsymplectic triple systemの幾何的意味が明らかになった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Projective geometry of Freudenthal's varieties of certain type2004

    • 著者名/発表者名
      H.Kaji, O.Yasukura
    • 雑誌名

      Michigan Mathematical Journal 52

      ページ: 515-542

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi