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2003 年度 実績報告書

有限複体の非安定ホモトピー群の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15540067
研究機関信州大学

研究代表者

向井 純夫  信州大学, 理学部, 教授 (50029675)

研究分担者 松田 智充  信州大学, 理学部, 助教授 (70020667)
阿部 孝順  信州大学, 理学部, 教授 (30021231)
可知 偉行  信州大学, 理学部, 教授 (50020657)
神谷 久夫  信州大学, 理学部, 講師 (80020676)
キーワードAdams写像 / ホモトピー群 / Hopf準同形写像 / 懸垂位数 / 実射影空間 / Moore空間 / 戸田の積 / Whitehead積
研究概要

1.戸田の積のHopf準同形写像による像の公式は,1962年の戸田の本に書かれている。これには,球面のホモトピー群の決定を主目的としているので,ある制限がついている。博士課程の井上朋久との共同により,戸田の証明方法の類推・拡張をすることにより,この制限を取り除き,有限複体に拡張できる。この拡張された公式を用いて,非安定Adams写像の存在の第3の証明が得られた。
2.n次元の実射影空間をP^n,n次元胞体の接着写像をγ(n-1):S^{n-1}->P^{11-1}とする。2000年に,H-空間P^3の積のHopf構成から誘導されるファイブレーションを用いて,P^3の懸垂EP^3のホモトピー群をある次数まで決定し、P^3同士の縮約積の懸垂の胞体構造を解明した。更に,懸垂Eγ(4)を3個の写像の合成で得られることを示した。これらから,EP^6の恒等写像類の4倍元をある戸田の積で構成し,最後に,この戸田の積がEγ(5)とHopf写像の合成に密接な関係があることを発見し,「懸垂位数」予想を解決した。
3.2を法とするMoore空間M^nとは,実射影平面P^2の(n-2)回懸垂空間のことである。M^{n+1}の2n-1次ホモトピー群の中で,包含写像i(n+1):S^n->M^{n+1}とそれ自身のWhithead積が,直和因子Z/2Zを生成するかどうかの問題は,2002年9月,中国蘇州大学で,ロシア人数学者Skopenkovより,提起されたものである。本問題に対して,彼と協力して,2を法とするMooreのホモトピー群と回転群のホモトピー群の結果を用いて,部分的な解答を与えた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 井上朋久, 向井純夫: "A note on the Hopf homomorphism of a Toda bracket and its application"Hiroshima Math.J.. 33・3. 397-407 (2003)

  • [文献書誌] 向井純夫: "Suspension order of the real even dimensional projective space"J.Math.Kyoto Univ.. 43・4. 755-769 (2003)

  • [文献書誌] 向井純夫, Arkadiy Skopenkov: "A direct summand in a homotopy group of the mod 2 Moore space"Kyushu J.Math.. 58・1. 203-209 (2004)

  • [文献書誌] 阿部孝順, 福井和彦: "On the structure of the group of Lipschitz homeomorphisms and its subgroups II"Jour.Math.Soc.Japan. 55・4. 947-956 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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