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2004 年度 実績報告書

不動点理論の分岐問題への応用

研究課題

研究課題/領域番号 15540081
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

松岡 隆  鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (50127297)

研究分担者 成川 公昭  鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (60116639)
小林 滋  鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (10195779)
早川 英治郎  富山大学, 工学部, 助教授 (50240776)
キーワード連続写像族 / 不動点の分岐 / 分枝 / 助変数付き不動点理論 / 絡み数
研究概要

円板上で定義され1-助変数をもつ連続写像族の不動点の分岐について考察し,分岐によって生まれる分枝の位相的性質に関する成果を得た。
このような写像族の不動点からなる分枝は一般に曲線となるが,特にこの曲線が円周と同相であるものについて研究した。区間と同相な分枝を自明な分枝と呼ぶことにし,写像族は2本以上の自明な分枝をもつと仮定する。このとき,円周と同相な分枝とこれら自明な分枝との絡み数は零であることを証明した。
この証明は,Geoghegan, Nikas達が1990年代中頃に開発した1-助変数付き不動点理論を応用することによってなされる。この不動点理論は,コンパクトな空間を定義域としてもつ写像族に対し,その定義域の基本群の元の正規化群が定める1次元ホモロジー群に値をもつ指数を定義するものである。本研究が扱う問題の場合は,写像の定義域が穴あき円板であり非コンパクトであるため,定義域をコンパクト化し彼らの理論を適用可能な形に修正する必要がある。このコンパクト化において新たに現れる不動点の指数は消えることを証明し,コンパクト化が可能であることを示した。また,指数が属するホモロジー群を求めるため,コンパクト化によって得られる空間の基本群の元の正規化群を求めることが必要となるが,この群が整数全体からなる群と同型であることを示した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Periodic points and braid theory

    • 著者名/発表者名
      Takashi Matsuoka
    • 雑誌名

      Topological Fixed Point Theory and its Applications (発表予定)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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