研究分担者 |
前島 信 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (90051846)
谷 温之 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (90118969)
田村 要造 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (50171905)
下村 俊 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (00154328)
大野 義夫 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (20051865)
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研究概要 |
本研究は,大規模なPCクラスタを利用して計算を行ってきた格子ゲージ計算を広域ネットワーク上で利用可能なシステムを構成するアルゴリズムなどの開発を行ったものである. (1)PCクラスタやGRIDコンピューティングの立場に立ち,格子ゲージ計算に最適と考えられる,次の3つの近似逆行列に基づく前処理の開発と実装およびその評価を行った. (i)最小残差法(MR法) (ii)Sherman-Morrison法 (iii)Newton法 (2)各々の算法の実装は,MPIを用いてBeowulf型の並列計算機で行い,算法の有効性を評価した. (3)もっとも重要な反復解法のソルバーとして,最終的にパラメータフリーとなるリ次の2つのGMRES(m)法を開発し,並列計算機に実装し,その有効性を評価した. (i)Ritz値と調和Ritz値を利用してリスタート周期を自動的に決定するGMRES法 (ii)残差ベクトルの直交性から得られる情報に基づいてリスタート周期を自動的に決定するGMRES(≦m)法
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