研究課題
基盤研究(C)
代数解析学の理論に基づくことで、零次元イデアルに対するネター作用素、付随する代数的局所コホモロジーとGrothendieck双対性の研究を行った。また、孤立特異点をもつ超曲面に付随して定義されるホロノミック系の研究を行い、以下にあげる研究成果を得た。1.ホロノミックD加群の理論を用いることで、零次元準素イデアルに対しネター作用素の概念を導入した。その基本的性質を明らかにし、更にネター作用素基底をもとめるアルゴリズムを構築した2.零次元代数的局所コホモロジー類の満たすホロノミックな偏微分方程式系を構成するアルゴリズムを導出した3.Hermite-Jacobi再生核を解析することで零次元Complete Intersectionな場合のGrothendieck双対性に関する双対基底の計算法を確立した4.ネター作用素を用いることで多変数留数を求めるアルゴリズムが構築可能となることを明らかにした5.Inner modalityが4以下であるようなsemi quasi-homogeneousなisolated singularityをもつ超曲面に対し、孤立特異点に付随するホロノミック系を計算し、その重複度がミルナー数とチュリナ数の差と等しくなることをしめした。以上の研究に加え、一般の余次元の準素イデアルに対するネター作用素と多変数留数カレントの研究を行い、特異点論との関連を考察した
すべて 2005 2004 2003
すべて 雑誌論文 (12件)
Publ.Res.Inst.Math.Sci. 41
ページ: 1-10
Seminaires et Congres, Societe Mathematique de France 10
ページ: 287-305
ページ: 191-208
Seminaires et Congres, Societe Math.France 10
Banach Center Publications 65
ページ: 261-272
Finite and Infinite Dimensional Complex Analysis and Applications
ページ: 361-370
京都大学数理解析研究所講究録 1352
Finite or Infinite Dimensional Complex Analysis and Applications
RIMS, Kokyuroku, Kyoto Univ. 1352