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2006 年度 実績報告書

特異的なフーリエ積分作用素・超局所双曲性・第2超局所解析

研究課題

研究課題/領域番号 15540185
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

戸瀬 信之  慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (00183492)

キーワード第2超局所解析 / conical refraction / 多曲型方程式 / フーリエ積分作用素 / 積分幾何 / 特異積分作用素 / 変換理論
研究概要

1(特異的なフーリエ積分作用素)線形双曲型偏微分方程式の解の(超局所)特異性の伝播の研究においては、解の特異性の分岐、conical refractionなど様々な現象が解析されてきた。特に、結晶光学に現れるconical refractionの現象は、自然界に現れる自然なものとして多くの視点から研究が進められてきた。1985年ごろから、conical refractionの研究に、余接束をその包合的な多様体の沿って爆裂して解析を行なう第2超局所解析(second microlocalization)を用いて分析を行なうことが試みられ、P.Laubin (LIEGE大)や私の研究により一定の結果を得る事ができた。第2超局所解析は、包合的な多様体上の超局所特異性を、余接束をその包合的な特性多様体にそって爆裂した空間上で解析を行なうものであるが、上で述べた研究で中途半端になっているものがある。超局所解析では、量子化接触変換、フーリエ積分作用素によって、擬微分方程式が単純特性的な点において簡単な標準形にうつることが示されているが、第2超局所解析ではこの方向の研究が不十分である。すなわち、変換理論自体はあるのであるが、マイクロ函数の第2超局所特異性を分解した層を部分層として含む第2マイクロ函数の層の枠組みで構成されたものである。今年度の研究は、解の構成に変換理論が使えるように、マイクロ函数の第2超局所特異性を分解した層の枠組みで変換理論を構成するための様々な準備を行なった。
2(第2超局所特異性の基礎的な研究)第2超局所解析で自然に現れる第2超函数の層は、正則包合的な多様体上に制限した佐藤のマイクロ函数の層を含む。この第2超函数の層を退化した偏微分方程式の境界値問題に応用した。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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