• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

ブラックホールと量子情報

研究課題

研究課題/領域番号 15540258
研究機関東京工業大学

研究代表者

細谷 暁夫  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (80028258)

研究分担者 古池 達彦  慶應義塾大学, 理工学部, 助手 (40286646)
キーワード量子力学 / 最適時間発展 / 量子計算 / 相対論 / ブラックホール / 量子情報
研究概要

[1]
細谷と分担者古池は、共同研究者Carlini(東工大COE研究員)と奥平(D1)とともに、最適の量子状態発展に関して大きな成果を上げることができ、Physical Review Letterに掲載された。与えられた初期状態から欲しい量子状態をシュレーディンガー方程式に従って最短時間で実現するハミルトニアンを求める。ここに、ハミルトニアンは一般に時間に依存してもよいが、物理的あるいは技術的な制約のためにある範囲に限定されているものとする。この問題の立て方は極めて一般的で、量子的な実験あるいは量子計算に適用できる。またコスト関数を選ぶことにより、幅広い量子最適問題に拡張できる。古典力学において知られている最速降下曲線を求める方法と類似の変分問題によって一般的に定式化し、基本的な一本の方程式を導いた。
[2]
細谷は、相対性理論と量子情報理論との接点について、すでに出版されている論文についてサーベイし今後の研究の方向性について述べた一連の記事を雑誌「数理科学」に掲載した。内容は量子重力において観測の意味することを明確にするためには量子情報理論が必要になるという考えを述べて、日本の研究者を触発することを目的としたものであって、それによる具体的な成果がまだあるわけではない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Time-optimal Quantum Evolution2006

    • 著者名/発表者名
      A.CALRILI, A.HOSOYA, T.KOIKE, Y.OKUDAIRA
    • 雑誌名

      Phys.Rev.Lett 96

      ページ: 060503-06507

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi