研究課題
1.本研究課題の研究の方向性と現在の超高エネルギーガンマ線の観測の現状との関係を位置づけ把握するために、2004年5月にイタリア・ローマ、7月ドイツ・ハイデルベルグに於けるに於ける国際会議に参加し、「フロンティア開拓」の意義と進行中の諸計画の観測目的・観測技術改良の方向性等との関連性について海外の研究者との意見の交換を行った。また、12月にはドイツ・ハイデルベルグ、ミュンヘンの於けるマックスウエル研究所の将来計画に関する会議に出席し(別途旅費による)本研究課題との関連性について考察を進めた。2.現在観測されている超高エネルギーガンマ線の最大エネルギー約10〜100TeVを超えるエネルギー領域:10^<15>から10^<20>電子ボルトのエネルギー領域のガンマ線が宇宙空間を伝播するときのカスケード過程について数値計算を実施した。エネルギースペクトルのベキの変化と距離との関係について、観測と比較すべき結果がえられている。これらの結果に基づき、カスケード過程で生成された超高エネルギー電子からのシンクロトロン放射などについての考察を開始した。3.超高エネルギーガンマ線源で生成される磁場の乱れが観測データに与える影響などについての考察、およびガンマ線源での磁場の時間変化・磁場の値の増幅過程についての検討・予備的な数値計算を開始した。
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すべて 雑誌論文 (1件)
Proceedings of Frontier Science 2004 "Physics and Astrophysics in Space" (Frascati Physics Series" by INFN) (印刷中)