研究課題
基盤研究(C)
1.1^6O核とその近傍核について1)1^7O核と^<17>F核の一粒子エネルギーの計算を行い、クーロン力効果(Thomas-Ehrman shift)が、採用したすべての核力に対して非常によく再現されていることを確認できた。2)^<24>O核とその近傍核の-粒子エネルギーへの3体クラスタ項(および4体クラスタ項)の効果は実験値を再現する傾向をもつことが判明した。3)中性子過剰のC核においても計算結果は実験値と整合的であることがわかった。4)^<16>O核とその近傍核(^<15,17>O核、^<15>N核、^<17>F核)の1粒子エネルギーの計算結果を取りまとめた論文は日本の核理論新人論文賞(2004年度)の対象論文に選ばれた。5)中性子過剰のC核においても計算結果は実験値と整合的であることがわかった。2.^<40>Ca核とその近傍核について1)^<40>Ca領域核の準備的な数値計算の結果は、^<16>O核およびその近傍核と整合的であることが判明した。2)基底状態エネルギーの計算結果の模型空間サイズへの依存性を分析し、当初想定した模型空間サイズでも基底状態エネルギーの計算結果は収束の傾向は明確に見られることを確認できた。3)定量的な信頼度を得るためには、計画当初に想定したよりも大きな模型空間における数値計算が必要であることが判明した。4)漸近的に予想される収束値は、実験データにかなり近いことを推測できた。3.計算精度確認のため、少数核子系の計算を行い、^<3.4>He核と^3H核の基底状態エネルギーの計算値と実験値との一致は十分ではないが、クーロン力効果の実験値との一致はかなりよいことが判明した。4.ユニタリ模型演算子の方法を低運動量空間内の有効核力の導出のために2体系に適用し、少数核子系と^<16>O核に応用し、他の研究グループの結論との比較検討を行い、定量的な理解のためには他のグループが設定している模型空間サイズは小さすぎることが判明した。
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