非反可換(NAC)に変形された4次元ユークリッド超空間上に定義される、一般的なN=1/2超対称非線形シグマモデル(NLSM)の成分場の構造について詳細に調べた。 最も一般的なNLSMは任意のケーラーポテンシャルとカイラルおよび反カイラルスーパーポテンシャルで記述される。NAC変形された超空間上のNLSMのポテンシャルは、カイラル超場がひとつのときにはスプリッティングを起こすのだが、カイラル超場が任意個あるときには、ぼかされる(ファジィになる)ことがわかった。いずれにしてもNAC変形された効果は補助場を伴っている。運動方程式を解くことによって補助場を消去してみると、得られる結果はファジィさを決めている補助場の積分を先にやるか、補助場の消去を先にやるかで違ってくることがわかる。カイラル超場がひとつのとき、つまりスプリッティングが起きるときには、その不定性はない。 また、NAC変形された4次元のN=1/2超対称CP^nNLSMに関して、完全に明示的な結果を導いた。私のドイツ、ハノーバー大学のレフテンフェルト教授との共同研究のための出張では、大変有意義な成果を得ることができた。
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