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2003 年度 実績報告書

キャビティ中の共鳴媒質による光学過程の微視的非局所応答理論

研究課題

研究課題/領域番号 15540311
研究機関大阪大学

研究代表者

張 紀久夫  大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (60013489)

研究分担者 安食 博志  大阪大学, 基礎工学研究科, 助手 (60283735)
石原 一  大阪大学, 基礎工学研究科, 助教授 (60273611)
キーワードキャビティポラリトン / グリーン関数 / 輻射寿命 / 動的ブラッグ散乱 / 縮退4光波混合
研究概要

1 この計画の基礎になった多層膜キャビティ中の量子井戸励起子に対するグリーン関数法の一般論を,3次元・多準位系へ拡張した.キャビティのグリーン関数が解析的に求められればキャビティポラリトンのグリーン関数も解析的に求め得るという結果を得た.各準位の輻射寿命を含む共鳴2次光学過程の記述に有効な道具になる。
2 DBRキャビティ中の量子井戸励起子を表面音響波で励起する場合の応答スペクトルを本計画で提案した方法によって計算した.フォノンの振動数と波数だけずれた励起子分枝に結合が生じる結果,ポラリトン分枝上の特定の領域にギャップが生じ,鏡面反射スペクトルやブラッグ反射ビームにギャップ生成に基づく大きな変調が現れる.理想化したキャビティについてIvanovらが提案した「フォノンという弱い摂動で光学応答に大きな変化を与える」という描像を具体化した定量的結果になっている。1次のブラッグ反射における大角度域のスペクトルにはフォノン誘起によるキャビティのleaky modeも顕著な強度で現れる。
3 同様に、この研究計画の基になったキャビティポラリトンのグリーン関数法を用いて、DBRキャビティ中の量子井戸励起子による偏光依存の縮退4光波混合スペクトルを計算し、円偏光の組み合わせに強く依存する結果を得た。同様な結果は、過去にも得られているが、この方法の見通しの良さが計算によく現れている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Cho: "Green function of cavity polariton with radiative correction : new description of resonant second-order optical processes"J.Phys.C. (in print).

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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