• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

並列計算による地球惑星流体核内部MHD乱流拡散機構のモデル化

研究課題

研究課題/領域番号 15540405
研究機関東京工業大学

研究代表者

松島 政貴  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (20242266)

キーワードMHD乱流 / 地球惑星流体核 / 乱流拡散 / 並列計算 / サブグリッド・スケール / スケール相似則
研究概要

本研究の目的は,地球惑星流体核の渦拡散率を見積もり,モデル化するために,MHD乱流の直接数値計算を実施し,その計算結果を利用して渦拡散テンソルをモデル化することである.現実の流体核の分子拡散率に対応するような数値計算を実施するためには,非常に小規模な場に対する解像度が要求される.したがって,計算領域を分割し,大容量メモリを持つ高速並列計算システムの各CPUに分割された領域を割り当てることによって並列計算を実施した.前年度の研究で得られた成果をフランスのToulouseで開催された第10回IAGA(International Association of Geomagnetism and Aeronomy)科学集会で発表した.本研究に密接に関係する地球ダイナモに関するセッションが2日半も開催され,本研究の内容も含めた議論をすることができた.スケール相似則及び空間フィルタ幅依存性に基づいて,サブグリッド・スケール(SGS)成分のグリッド・スケール成分への影響を表す項に対するモデルを改良した.このSGSモデルの妥当性を検証するために,MHD乱流に対してモデルを取り入れたラージ・エディ・シミュレーションの結果と直接数値計算(DNS)の結果を比較した.時間的・空間的に平均された熱流束,運動エネルギーそして磁気エネルギーは,SGSモデルを取り入れることによって,数値計算における空間解像度が低くてもDNSの結果に近づくことがわかった.ただし,速度場,磁場,温度のパワースペクトルには大きな違いは認められなかった.つまり,本研究のパラメータ範囲では,SGSモデルを含めるか否かに関係なく,空間構造の特徴は表現できていることがわかった.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] A scale-similarity model for the subgrid-scale flux with application to MHD turbulence in the Earth's core2005

    • 著者名/発表者名
      M.Matsushima
    • 雑誌名

      Physics of the Earth and Planetary Interiors 153

      ページ: 74-82

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Dynamo action in rotating spherical shell at high Rayleigh numbers2005

    • 著者名/発表者名
      F.Takahashi, M.Matsushima
    • 雑誌名

      Physics of Fluids 17

      ページ: 076601

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Simulations of a quasi-Taylor state geomagnetic field including polarity reversals on the Earth Simulator2005

    • 著者名/発表者名
      F.Takahashi, M.Matsushima, Y.Honkura
    • 雑誌名

      Science 309

      ページ: 459-461

  • [雑誌論文] 地球磁場から推定されるコアの流体運動2005

    • 著者名/発表者名
      松島 政貴
    • 雑誌名

      地学雑誌 114・2

      ページ: 132-141

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi