研究課題/領域番号 |
15540430
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
佐藤 毅彦 熊本大学, 教育学部, 助教授 (10297632)
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研究分担者 |
森岡 昭 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50004479)
徳丸 宗利 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (60273207)
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キーワード | 木星 / オーロラ / 赤外線 / 太陽風 / 磁気圏 / ユリシーズ |
研究概要 |
平成15年度に製作したフィルターの詳細な特性を分光器測定により決定、小修正を加えたものを新たに製作した。東北大学大学院惑星プラズマ・大気研究センターの飯舘観測所(口径60cm望遠鏡)における赤外線カメラ開発も最終段階に入り、平成17年夏からは本格的なデータ取得が可能になる予定である。 2004年1月と2月に米国ハワイ州マウナケア山頂のNASA/IRTF望遠鏡(口径3m)を用いて取得した木星オーロラ・データは、基本処理を完了し、オーロラの輝度分布や時間変化を定量的に決定する作業を約80%完了した。今年度はIRTFの赤外線カメラが入れ替えで使えなかったため、観測は実施しなかった。海外研究協力者であるConnerney(米国NASAゴダード宇宙航空センター)らとは、2004年11月にアメリカ天文学会惑星科学分科会で会い、解析中のデータ(日本側では赤外線データ、アメリカ側ではユリシーズ探査機のデータ)についての検討および打合せを行った。 MHD計算により木星軌道における太陽風パラメータを求めるシミュレーション・コードは名古屋大学・太陽地球環境研究所において改良・精密化がなされ、時間分解能が向上した。これにより、木星オーロラ・データとより詳細な比較ができるようになった。過去のオーロラ明るさのデータと太陽風強度との比較を行っているところである。
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