研究課題
当該研究期間において、引き続き常圧酸素雰囲気制御炉を用いて、QFM条件下で、ナクライトマグマの相平衡関係を決定する実験を行うとともに、ナクライトマグマの結晶化実験を行った。実験は継続して行い、装置を使いやすくするなど、実験精度を向上するための工夫を行った。一部の実験に出発物質作成時に混入したステンレス片が見つかり追試実験を行った。このとき以降、乳鉢を瑪瑙で行った。その結果、一部結果が修正された。すなわち、リキダス温度は、1140℃でチタノマグネタイトと普通輝石(En_<45>Fs_<18>Wo_<37>)が共析する。ソリダス温度は〜980℃である。4.2℃/時間の冷却実験で、南極産のMIL 03346ナクライトにきわめて良く類似する組織ができた。またこの中の普通輝石のコアと鉄に富むリムの化学組成の特徴もMIL 03346と良く一致する。実験は継続しており今年の夏までに完了見込みである。これらの一連の実験結果は、今年の春から夏の国内外の学会等で発表する。また今年中に国際誌に投稿予定である。この外、異なる2種の南極産ナクライトを用いてナクライト親マグマを求め、その結晶化過程を調べた結果を国内外の学会等で口頭発表した。やまとナクライトに関する岩石学的研究の成果はMeteoritics and Planetary Science誌に発表した。
すべて 2005
すべて 雑誌論文 (2件)
Meteoritics and Planetary Science 40,11
ページ: 1581-1598
Earth and Planetary Science Letters 235
ページ: 469-479