研究概要 |
媒質:超臨界キセノン 1.パルス伝導度法:の電子捕捉反応速度測定.2MeV Van de Graaff装置X線パルス(幅60〜600ns)使用 1-1.O_2(e^-+O_2→O_2^-)等温圧縮率が極大を示す62bar付近で,反応速度定数は2×10^<11>m^<-1>s^<-1>から1×10^<12>m^<-1>s^<-1>へ急速に増加する. 1-2.ピラジン.62bar付近で反応速度定数もピークとなるが,さらに高密度側ではやや減少しほぼ一定値3×10^<12>molal^<-1>s^<-1>を示す.低圧領域では6×10^<11>molal^<-1>s^<-1>(40bar)であった.低圧側で,電子離脱反応も観測された(反応速度定数【approximately equal】5×l0^4molal^<-1>s^<-1>). 2.パルス時間分解-分光法:10MeVレーザー電子加速器LEAF(30psecパルス)使用 2-1.電子移動反応C_6F_6^-+O_2→C_6F_6+O_2^-をC_6F_6^-の540nm吸収ピークの減衰から測定した.反応速度は予想される拡散律速反応速度より一桁低い. 2-2.CO_2混合系で,波長範囲330〜1000mmで時間分解吸収スペクトルを測定した.パルス直後,450〜500nmにミニマム,900nmにブロード・ピークを観測した.マイクロ秒後では,550nm付近に若干のピークが認められる.550nmのピークはCO_3によるもので,パルス直後に見られる吸収は,その前駆体によるものと考えられる.
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