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2004 年度 研究成果報告書概要

鋳型重合法による単分散フェニルボロン酸コポリマーゲルの合成と糖質の分離への応用

研究課題

研究課題/領域番号 15550077
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 分析化学
研究機関東京医科大学

研究代表者

北原 恵一  東京医科大学, 医学部, 講師 (80074665)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
キーワード糖分析 / ボロン酸結合型糖単分散ポリマーゲル / 鋳型重合 / 高速液体クロマトグラフィー / 気化光散乱検出器 / 固相抽出 / 糖脂質 / 糖タンパク質
研究概要

ボロン酸と糖質が容易にエステルを生成することを利用した分離材料は、生体試料からのグリコヘモクロビンの分離や核酸の分離などに利用されてきた。しかし担体として用いるシリカゲルでは使用可能なpH範囲が限定される、ポリマーゲルではその単分散性の悪さから高い分離脳が得られないなどの問題点がある。本研究では、シリカゲルを鋳型とする方法でボロン酸結合型単分散コポリマーゲルを合成し、複合糖質を試料に用いて、HPLC充填剤および固相抽出分離剤としての有効性を検討した。
すなわち、細孔径100Åで、粒径5μmおよび20μmのシリカゲルをシリル化した後、これを鋳型に用い、スチレン、ジビニルベンゼン、過酸化ベンゾイルから2種の単分散コポリマーゲルを合成した。得られたコポリマーゲルの単分散性は電子顕微鏡および光学顕微鏡観察によって確認した。コポリマーゲルに臭素化、リチオ化、およびホウ酸トリメチルとの反応を行い、ボロン酸結合型コポリマーゲルを合成した。ホウ素の元素分析値から求めたボロン酸の担持率は、両者でおよそ0.5mmol/gであった。粒径5μmの充填剤は25cm×4.6mm I.D.のステンレス製カラムに充填し、気化光錯乱検出器を用いて、D-アルドペントースおよびD-アルドヘキソースの全12種を分析した。その結果、リボース、タロースおよびイドースが強く保持された。これらの糖はいずれも水溶液中でフラノース構造をとりやすく、ボロン酸とのエステル生成に、フラノース構造が関与していることが強く示唆された。また、粒径20μmの重点型を用いてグルコース、タロースおよび糖脂質のガングリオシドG_<MI>を試料とする固相抽出分離を行ったが、いずれも保持されなかった。固相抽出に用いるには、ボロン酸基の担持率を増大させることが必要であると考えられる。

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公開日: 2006-07-11  

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