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2004 年度 研究成果報告書概要

有機鉄錯体を用いる新規環化反応の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15550099
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 合成化学
研究機関大阪府立工業高等専門学校

研究代表者

伊藤 詣二  大阪府立工業高等専門学校, 総合工学システム学科, 教授 (10241225)

研究分担者 東田 卓  大阪府立工業高等専門学校, 総合工学システム学科, 助教授 (00208745)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
キーワード有機金属錯体 / 分子内環化 / アシルメタル化 / 鉄錯体
研究概要

テトラブチルアンモニウムトリカルボニルニトロシル鉄酸塩(^<n>Bu_<4>N[Fe(CO)_<3>NO] TBAFe)存在下、1,2-ジエン類(アレン類)およびハロゲン化アルキルを反応させると1,2-ジエン類へのアシルメタル化が起こり(η^<3>-2-アシルアリル)ジカルボニルニトロシル鉄錯体が生じることを見出した。そこで今回はこのさらなる進展として、TBAFeとω-ハロアルキルアレン類を反応させ分子内アシルメタル化を経る環状π-アリル鉄錯体の開発とその反応性について検討した。塩化メチレン中アルゴン雰囲気下でテトラブチルアンモニウムトリカルボニルニトロシル鉄酸塩(TBAFe)とω-ハロアルキルアレン類を室温で15時間かき混ぜ、反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して環状(η^3-2-アシルアリル)ジカルボニルニトロシル鉄錯体を得た。その収率は5員環と6員環の環状π-アリル鉄錯体では良い収率であったが、7員環では、その収率は非常に低かった。8員環では、その収率は5,6員環より低かったが、7員環より良かった。次に、このようにして得た環状π-アリル鉄錯体をTHF溶媒中で、別途調整した炭素求核剤と室温で15時間かき混ぜ、常法で処理した後シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して2-アルキル-2-シクロアルケノン類を好収量で得た。ω-ハロアルキルアレン類の側鎖置換基の炭素鎖の炭素数を変えることにより、5員環から8員環と環の大きさを変えることが出来た。その結果、種々の環数の2-アルキル-2-シクロアルケノン類を合成する方法を開発することが出来た。

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公開日: 2007-12-13  

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