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2004 年度 研究成果報告書概要

廃プラスチックの化学原料化ケミカルリサイクルのための高性能分解触媒の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15550136
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 環境関連化学
研究機関室蘭工業大学

研究代表者

上道 芳夫  室蘭工業大学, 工学部, 教授 (90168659)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
キーワード廃プラスチック / ポリプロピレン / リサイクル / 触媒 / 複合触媒 / ホウ素シリケート / MCM-41
研究概要

廃プラスチックの1/2以上を占めるポリオレフィンを化学原料として有用な低級オレフィンへ選択的に分解するケミカルリサイクルプロセスを確立するための触媒の開発について検討し、以下のことを明らかにした。
結晶性アルミノシリケートで細孔径が0.55nmのホウ素シリケートは、ポリプロピレンの低級オレフィン(C2-C5)への分解に活性な触媒であった。一方、平均細孔径が3.8nmの均一なメソポアを有するMCM-41を触媒としたときの低級オレフィン収率は低い値であった。しかし、両触媒を物理的に混合すると、それぞれ単独で用いるよりも優れた触媒特性が得られることがわかった。ホウ素シリケート/MCM-41複合触媒の低級オレフィン収率は高く、とくに1:1混合触媒で高い値が得られた。触媒の固体酸性を昇温脱離法(NH3-TPD)で検討したところ、MCM-41とホウ素シリケートはともに弱酸性であり、複合による酸性質の変化は見られなかった。したがって、ホウ素シリケートへのMCM-41の添加による分解促進作用は、MCM-41の大きな細孔によって分子径の大きな分解フラグメントの拡散が容易になることに起因すると考えられる。MCM-41上で低分子化されたフラグメントはホウ素シリケートの細孔内へ拡散しさらに低分子化されるものと推測される。複合触媒では、低級オレフィンの収率は向上するが、低級パラフィンの生成はほとんど変化しないため、結果的にオレフィン/パラフィン比も大きくなり選択的な分解が可能になった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2003 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ポリエチレンの接触分解による石油化学原料化ケミカルリサイクル2003

    • 著者名/発表者名
      上道芳夫
    • 雑誌名

      室蘭工業大学紀要 53

      ページ: 29-34

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Chemical Recycling of Polyethylene by Catalytic Degradation into Chemical Feedstocks2003

    • 著者名/発表者名
      Y.Uemichi
    • 雑誌名

      Memoirs of the Muroran Institute of Technology 53

      ページ: 29-34

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] Chemical Recycling of Polyolefins Using Metallosilicate Catalysts

    • 著者名/発表者名
      Y.Uemichi
    • 雑誌名

      Technologies for Chemical Recycling of Waste Plastics (CMC) (in press)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [図書] プラスチック化学再資源化技術2005

    • 著者名/発表者名
      上道芳夫
    • 出版者
      シーエムシー出版(印刷中)
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2006-07-11  

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