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2003 年度 実績報告書

立体異性化ヌクレオチドを含む特異な交叉型三重鎖形成核酸の機能化と遺伝子発現の制御

研究課題

研究課題/領域番号 15550144
研究機関群馬大学

研究代表者

篠塚 和夫  群馬大学, 工学部, 教授 (20206105)

研究分担者 森口 朋尚  群馬大学, 工学部, 助手 (70334133)
キーワードキメラDNA / インターカレーター / 交叉型三重 / 亜リン酸化 / コンジュゲート / 熱安定性 / アントラキノン / 融解温度
研究概要

先ず、本年度の研究実施計画の1)及び2)に従い、以下の研究を行った。
○ヌクレオチド2量体のインターヌクレオチド結合中にインターカレータを結合した新規コンジュゲート物質の合成、不斉なりん原子に基づく2種類のジアステレオ異性体の分離、それらの3'-末端水酸基の亜リン酸化とキメラDNAへの導入、さらに得られた2種類の修飾キメラDNAの交叉型三重鎖形成能の解析を行った。その結果、コンジュゲート分子の一方の異性体が導入された修飾キメラにおいて、その熱的安定性の指標となる融解温度が、対応する末修飾キメラに比べて約6度近く上昇することを見出し、これらを論文として発表した。
○平成16年度以降に予定していた研究の準備研究として、2,2-Bis(hydoroxymethyl)propionic acidにアミド結合を介してアントラキノンを結合させた、非核酸性の新たな機能性核酸結合分子を合成し、上と同様にこれをDNA中に導入した後、その三重鎖安定化効果について研究した。その結果この新規物質を導入した修飾DNAは、ピリミジンギャップ配列を持つ二重鎖DNAと安定な三重鎖を形成出来ることを見出し、これらを論文として投稿して受理された。
さらに本年度の研究実施計画の3)に従い、以下の研究を行った。
○アントラキノン分子に対して複数の金属配位部分を導入した新規物質を合成し、これに対して様々な金属イオンを作用させてその錯体形成、及び得られた錯体による二重鎖DNA切断実験を行った。その結果鋼イオン2核錯体と推測される錯体が、高濃度ではあるがDNA分解作用を持つことを確認した。現在その錯体構造、DNA分解メカニズムなどについて解析中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Miyashita, N.Matsumoto, T.Moriguchi, K.Shinozuka: "Novel Dinucleotide Phosphotriester Unit Conjugated with an Intercalative Moiety in a Stereospecific Manner enhances Thermal Stability of an Alternate-Stranded Triple Helix."Tetrahedron Letters. 44. 7399-7402 (2003)

  • [文献書誌] M.Sato, T.Moriguchi, K.Shinozuka: "Novel Anthraquinone Conjugate of 2,2-Bis(hydroxymethyl)-propionic Acid Incorporated to a TFO with Phosphodiester Linkage Facilitates Triplex Formation with dsDNA Bearing a Pyrimidine-Gapped Polypurine Sequence."Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters. 14・5. 1305-1308 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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