研究概要 |
研究代表者と分担者は平成15年度に非回遊魚である,ムツゴロウとメバルに磁気感覚があることを見出し,ムツゴロウの磁気感覚は平成16年の日本水産学会大会で発表した。一方メバルは,実験個体を入手できる期間が春に限定されたことや実験方法・装置に改善の余地があったことから,さらに改善し実験を続けることとし,以下の結果を得た。 1)実験方法・環境・装置の改善で,平成15年度の実験より精度が高くメバルに水平磁気と鉛直磁気のいずれも知覚する結果を多数得,投稿準備中である。 2)ムツゴロウは,水平方向へ自由に移動できる。実験装置を作成し,磁気で方位知覚をするか行動実験をしたが,実験方法の確立にてまどり,方位知覚の知見を得るまでに至っていない。 また,ウナギでは,シラスウナギの時期にすでに磁気感覚があることを確かめ投稿中である。さらに方位知覚実験では,磁気が乱れると,学習した方向を選べなくなることを,確認し平成17年度の日本水産学会大会で発表予定である。
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